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- 無痛分娩をお考えの方へ - セントローズクリニック
無痛分娩は、麻酔処置を行って陣痛の痛みを緩和する出産方法です。当院では硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。
費用は10万円(+税)です。
痛みを軽くすることで、出産に伴う心身の負担を減らすことができますが、痛みが完全になくなるわけではありません。また、麻酔に伴う合併症や、状況により追加の処置が必要になることがあります。
安全な無痛分娩を行うために、当院では、自然に陣痛が始まる前に入院していただき、陣痛誘発を行ったうえで麻酔管理を行っています。以下に示す流れや注意点をよくお読みいただき、無痛分娩を希望されるかどうかご検討ください。ご不明な点は、診察時に医師へご相談ください。
無痛分娩の流れ
1)入院の時期
妊娠38週以降の健診で、子宮口の開き具合ややわらかさを確認し、その所見に応じて入院の時期を決めます(目安は妊娠39週〜40週です)。
入院当日は、朝9時より少し前にご来院いただき、診察と入院時の検査を行った後、病棟へご案内します。
2)入院後〜麻酔開始まで(陣痛誘発*)
通常、まずメトロイリンテルという水風船(バルーン)を子宮の出口に入れ、子宮口がある程度(目安として3〜4cm)開いたら、子宮収縮薬の点滴で陣痛を起こします。有効な陣痛がきて、子宮口がさらに開いてきたこと(目安として5〜6cm以上)を確認できたら、麻酔を開始します。

- 陣痛誘発を数日間行っても十分な陣痛が得られない場合には、医学的判断により帝王切開となります。
また、陣痛誘発中に母体や赤ちゃんの状態に異常が見られた場合には、安全を優先して追加の処置を行うことがあります。
3)麻酔開始
ベッド上で横向き、または座った姿勢になり、背中を丸めておへそを見るような体勢をとっていただきます。
背中を消毒し、まず皮膚に痛み止めの注射をします。次に、背骨と背骨の間から針を進め、硬膜外腔に細い管を挿入します(下図)。
その後、管が正しい位置に入っているか(血管内や脊髄くも膜下腔に入っていないか*)を確認するため、少量の麻酔薬(テスト用の薬)を入れて確認します。問題がないことを確認できたら、本格的に麻酔薬を注入します。通常、薬の投与後15〜20分程度で効果が現れます。
その後は、痛みが再び強くなってきた場合に、必要に応じて追加で麻酔薬を注入することができます。
(*次の項目:「無痛分娩に際する注意事項」をご参照ください)
無痛分娩に際する注意事項
当院では、硬膜外麻酔経験の豊富な産婦人科医が無痛分娩の麻酔を行います。安全に十分配慮して実施いたしますが、以下のような合併症が起こる可能性があります。特に後半に挙げられているような重篤な合併症については、予防と早期発見に努めながら慎重に対応いたします。
比較的よく起こる合併症
- 足の感覚が鈍くなる、力が入りにくくなる
- 排尿困難
- 皮膚のかゆみ
- 発熱
- 微弱陣痛、児頭の回旋異常による分娩進行の停滞
まれに起こる合併症
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- 頭痛
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管を挿入するときに硬膜に傷がつき穴が開くことで、髄液が硬膜外腔に漏れて生じることがあります。上体を起こすと強くなり、横になると楽になります。通常は1週間〜10日間で自然に回復しますが、場合により追加処置を要することがあります。
まれに起こる、かつ重篤な合併症
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- 局所麻酔薬中毒
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管が血管の中に入った場合、あるいは投与量が多すぎた場合、血液中の麻酔薬濃度が高くなり、以下のような症状を起こすことがあります。
症状:耳鳴り、金属様の味覚、舌・唇の痺れ、呂律困難、(重症例)けいれん、意識消失、不整脈、心停止など
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- 高位・全脊髄くも膜下麻酔
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管を挿入するときや分娩経過中に、硬膜外腔にあった管が脊髄くも膜下腔に入ってしまうと、麻酔薬の効果が強くなり、以下のような症状が起こります。
症状:足の運動障害、徐脈、急激な血圧低下、(重症例)呼吸停止、意識消失など
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- 管の挿入部の血腫、膿瘍(感染)、神経障害
(参考:日本産科麻酔学会ホームページ(2026年2月閲覧))